事前に電話して訪れました。1678~1678年頃に建てられた住宅で表門と母屋が国重要文化財に指定されております。長屋門は武家屋敷の門の形式であり農家では1部の層のみ建築が許されました。この家の主人の身分と家格が上級であることが分かります。門は閉ざされているので中から回ると母屋前には白漆喰の年代物の蔵が並び建っておりました。茅葺屋根の母屋を見る前に敷地内にある大カヤ(矢板市天然記念物)を眺めました。推定樹齢320年の古木は杉林の中で堂々と立っていて活発に動いている様に見えます。周囲のスギと幹周りの太さが断然違ってボス的な存在だと思いました。母屋に戻り中を見学です。馬屋が非常に広く取られていて何頭かの馬が飼われていたことでしょう。土間も広く竈も残されております。上を見ると黒ずんだ梁がいい仕事をしておりました。板間、勝手北間、勝手南間に囲炉裏があります。襖は現在は障子は張られておりませんが当時は唐紙障子が張られていたのだろうと思いました。壁の色も味わい深いものとなっております。当時の繁栄さと暮らしぶりを垣間見ることができる住宅です。