2015年、神田神保町で生まれた「GLITCH COFFEE & ROASTERS (グリッチコーヒー&ロースターズ)」。世界的有名店といっても過言ではない、唯一無二のコーヒーショップです。今回、FKDインターパーク店へのイベントご出展をきっかけに、オーナーバリスタの鈴木氏をインタビューさせていただきました。
日本が世界に誇る、コーヒー界のレジェンド
「GLITCH COFFEE & ROASTERS」というコーヒーショップをご存じですか?知らない方は、コーヒー界ではもぐりかもしれません。こちらは、コーヒー好きが一度は訪れるべき“聖地”ともいえるお店。本店は東京・神田神保町、文学と古書の街に位置し、全国に4店舗を展開。平日でも行列が途切れず、唯一無二の一杯を求めて世界中から人が集まります。
店内に一歩足を踏み入れれば、英語が飛び交うインターナショナルな雰囲気。ふわっと漂うコーヒーの芳醇な香りに、思わず深呼吸したくなります。そっと口に含めば、まるで果実のような甘みや赤ワインを思わせる香りが広がり、「こんなコーヒー、初めて!」と呟いてしまうはず。
シングルオリジンとライトローストに徹底的にこだわったメニューは、農園ごとの豆の個性を存分に楽しめる贅沢なラインナップ。なんと1杯8,000円のプレミアムなコーヒーも揃っており、飲む人にとって特別なひとときを演出します。歴史と文化が息づく神保町で、こんなに新しいコーヒー体験ができるなんて──GLITCHは、訪れる人々のコーヒー観をガラリと変えてしまう特別な場所なのです。
たどり着いたのは、シングルオリジン
こちらのオーナーバリスタは、鈴木清和さん。その彼が栃木県出身と聞いたとき、まるで心にエスプレッソショットを一気に注がれたような驚きと感動が広がりました。そう、鈴木さんは日光市(旧今市市)の出身。幼いころから手作りが大好きで、陶芸やシルバーアクセサリー作りに没頭していたそう。物づくりの面白さに夢中になりながらも、“もっと多くの人に喜ばれる何か”を模索する日々が続きました。
そんな彼をコーヒーの道へと導いたのは、友人の何気ない一言。「コーヒーをやってみたら?」──それがきっかけで、鈴木さんは焙煎や抽出といったコーヒー作りの奥深さにのめり込みます。日本チャンピオンがいる有名店での厳しい修行を経て、シングルオリジンの魅力に目覚めた鈴木さんは、ついに自身の理想を形にするべく、「GLITCH COFFEE & ROASTERS」1号店を2015年にオープンしたのでした。そしてあっという間に、人気店へと駆け上がり、連日たくさんのコーヒーマニアを唸らせているのです。
栃木でできて、東京ではできないこと
栃木からだと近くて遠い東京。この約100㎞の距離がディスアドバンテージになったのではと伺うと、鈴木氏は「そんなことないですよ」と笑いながら答えました。「栃木でできて、東京ではできないことってたくさんあるんです」と。
例えば、栃木県では身近に豊かな自然があり、時間に余裕があることが多い。自分のペースでやりたいことを実現できる環境が整っています。「東京での暮らしでは、庭や土さえないことが多い。そんな環境でのものづくりってなかなか難しいですよ」と鈴木氏は語ります。栃木でのびのびと“育てた豆”があったからこそ、東京というステージでその香りを存分に広げられた──そんなふうにも感じられます。
最後に、鈴木氏は栃木県の若者にこんなメッセージを送ってくれました。「栃木には、夢を追いかけるための環境が整っています。東京みたいにスピードばかり求められるわけじゃないので、自分のペースでやりたいことをじっくり考えられる。コーヒーだって、ゆっくり抽出するからこそ美味しくなる。それと同じで、焦らずに自分の本当にやりたいことを見つけてほしい。そして栃木から少しずつ世界を広げていって、ぜひ大きな夢を叶えてください。」
彼の言葉には、まるでGLITCHのスペシャルティコーヒーのように、地元への愛情とエールがぎゅっと詰まっていました。
2024年11月30日(土)&12月1日(日)、FKDインターパーク店にて開催される「栃木コーヒー&スイーツ フェスティバル」に「GLITCH COFFEE & ROASTERS (グリッチコーヒー&ロースターズ)」も登場。イベント両日12-13時には、鈴木氏の講演も予定されています。世界レベルの味を楽しめる貴重な機会を、ぜひお見逃しなく!
栃木コーヒー&スイーツ フェスティバル
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※掲載内容は取材時の情報です。