長卵塔霊園の隣に位置しグーグルマップでは公園と題されておりますが墓地で間違いありません。江戸時代の終わり頃にココ小金井宿の旅籠屋に越後の国から売られてきた「きん」という女中がおりました。若く美しく働き者でみんなから親しまれていました。或る日の夜中に旅籠屋に盗賊が押し入り主人を襲い店の人達が恐怖におびえる事件が起きました。おきんさんは盗賊の前に立ちはだかりみんなを救いました。しかし女独りの身ではどうしようもなくあっけなく刺殺されました。身を挺してお店を守ってくれたおきんさんを報いようと主人や代官が墓石を建て後世に伝えようとしたと言われております。故郷の越後からおきんさんの母親が吉野桜の苗木を持ってやってきたことから何時しかおきん桜といわれるようになったというお話です。当時のサクラはとっくに枯れて代替わりしていますがおきんさんのお墓を見守り続けております。幾つもあるおきんさんの供養記念碑におきん桜を守る会の皆さんの名前が刻まれていて敷地内を手入れされていることが分かりました。正門に西門とがあり大名の墓地のような広さでおきんさんの偉大な功績が感じられました。
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