上大領の孝謙天皇神社です。下野薬師寺跡に配流された道鏡を追ってコノ地に来られた孝謙天皇が病にかかり亡くなりコノ付近に葬られた伝説があるので孝謙天皇をお祀りした神社となっております。道鏡と共に女帝に仕えた笹姫、篠姫も一緒に配流され女帝を供養し同じくコノ地で亡くなったそうです。社殿の後に回ると孝謙天皇の大きな石塔があり笹姫、篠姫だと思われる石塔が両サイドに控えておりました。それとも全てが年代ごとに立てられた孝謙天皇の石塔とも考えられ興味が尽きません。歴史では孝謙天皇は平城京で崩御されているそうです。配流された笹姫、篠姫が御陵より分骨または墳墓の土を頂き銅製の舎利筒に収めて持ってきて当初は西光寺に安置し供養していたそうですが、ソノ後お二人も亡くなられお寺も廃寺となり村人がその舎利塔を御神体としてコノ神社を建立したとの話もありコチラの伝説が現実に近そうな話であります。小さな祠に七福神のうちお三方がおられ、実際はどうなんだろうなあと考えている私を見て、細かい事を気にするなと笑い飛ばしているようです。建立までの経緯も含めロマンが広がる神社です。

• 訪問日：2021.05.04