竹下町の同慶寺です。飛山城の支城であっただけあり境内は広く300本の梅林があり宇都宮を代表する梅の名所であります。墓地の一角の高く盛られた所に芳賀氏(清原氏)累代の墓碑(宇都宮市文化財)があります。14基ある墓石は宝篋印塔と五輪塔です。先祖代々お揃いの皆さんでコノ時期は高台から梅を毎日眺めて楽しんでいるんでしょうね。銅鐘(宇都宮市文化財)は1716年の作です。池の間に細かい銘文が刻まれているのが特徴的だと思いました。訶利帝母堂という御堂があり中を窺うと木造訶利帝母坐像がおられました。江戸時代初期の作で像高1ｍに及ぶ像です。膝の上に幼児をのせているのが珍しいです。我が子を心配そうな表情で見る母と無邪気な子供の表情が見て取れました。前庭には樹齢100年を超えるであろう古木の梅が咲いておりました。梅林の紅白の梅は全体では2分咲き程でしたので見ている人達は少なかったので自由に観賞することが出来ました。今週末は咲き揃ってくるので人で賑わうことでしょう。

• 訪問日：2021.02.28