天然記念物が多いお寺で境内のどこにあるか分からないので住職にお伺いしました。本堂は昭和11年再建だそうでココに落ち着くまで火災にあったりなどで何度か転々としたとのことです。向拝に龍、木鼻に唐獅子と鳥が彫刻されております。益子町天然記念物で推定樹齢200年樹高25ｍのシダレザクラが大迫力で本堂からカナリ離れた場所にあるのに関わらず枝が本堂にかかっているほど成長著しい木です。元々薬師堂近くに生えていてお寺に移植したとのことで各地の桜を廻っている人の話では関東でも有数の桜とのことです。確かに幹周りも4m50cm以上ある巨木で枝の広がり具合も含めて頷ける話であります。春には桜の花を愛でる人が多く集まるとのことで来年観に来ようと思いました。益子町天然記念物のキンモクセイも目立つ存在です。推定樹齢200年樹高4ｍの古木はパーマをかけたみたいに整っていて決まっています。根本から多くの幹が密集して上に伸びており枝葉を形成しておりました。毎年植木屋さんに頼んでいるそうです。栃木県天然記念物であるエゴノキはスグ側にあります。残念ながら状態が芳しくなく今年県と相談して切ったそうで幹から生えている若木を生かすことにしたとのことです。勢いがある若木なので先々楽しみであります。本堂側に益子町天然記念物で推定樹齢300年の梅の木があり龍のようにうねった味わい深い古木です。倒れそうで心配しているとのことで少しでも長生きしてもらいたいと願い来年梅の花を観に来ようと思いました。益子町文化財の薬師堂は少し離れた場所にあります。江戸中期に造られた建物で垂木が放射線状に寸分たがわず伸びていてガッチリと組まれた組木と共に目を奪われました。

• 訪問日：2020.11.28