サーフさんから古河橋への投稿クチコミ | 栃ナビ!
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古河橋

  • 日光市/遺跡・史跡
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古河橋(ふるかわばし)は、足尾銅山・精錬所等が有った足尾本山地区と社宅等が有った赤倉地区の間の松木川(渡良瀬川)に架かる橋梁です。火災で焼失してしまった木造橋に替わり1891年(明治24年)に架設した鉄道道路併用橋で、鋼製橋で道路用鉄橋として現存する日本で最古の橋だそうです。構造は単径間ボストリング・ワーレントラス式ピン結合橋で、架設された翌年には、鉱石運搬と従業員通勤の便を図るために自家用として日本で最初の実用的な電気鉄道を橋上を通して敷設したそうです。また橋梁本体はドイツ製で、ドイツでリベット打ちまで行ってある程度の大きさの部品として作て来て、足尾の現地でピンで接合して組立たそうです。そのお陰で、工期は異例の2ヶ月で終了したそうです。100年以上前にプレハブ工法でもの作りをする発想は、とてもすごい事だと思います。残念ながら老朽化が進みに、1993年(平成5年)に隣接して新古河橋を架設し、現在は立ち入り禁止となっています。とても趣の有る橋梁なので、渡って見たかったのでとても残念です。この橋梁は日光市指定文化財や国の重要文化財に指定されている他、土木学会による「近代土木遺産2800選Bランク」にも選出されているそうです。末永く保存されることを期待致します。

  • 訪問日:2021.07.17
"ぐッ"ときた! 36

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