東北本線(宇都宮線・上野東京ライン)の宇都宮駅より那須方向へ二つ目の駅に高根沢町の玄関口となる宝積寺駅が有ります。この駅は日本初の蓄電池電車「アキュム」が就労している烏山線の起点駅でも有ります。開業は日本初の私鉄 日本鉄道会社 奥州線の宇都宮-矢板間が経路変更を1897年(明治30年)に行い、二年後の1899年(明治32年)にその区間内の現在地で開業となりました。日本鉄道会社はその後に国有化され、奥州線は東北本線へと名称が変わりました。現在の駅舎は2008年(平成20年)に木造平屋建の地上駅舎から橋上駅舎に建て替えられたものです。設計は、東京2020新国立競技場や高輪ゲートウェイ駅を担当した隈研吾氏。「木の天井と大きなガラスの開口部を持つ、人に優しく明るい駅舎」をコンセプトに設計されたとてもモダンな駅舎です。設計時に新設された東口とその東口に広がる「ちょっ蔵広場」や線路沿いの「宝積寺駅前グリーンシェルター(休憩所)」は共に隈研吾氏の設計で、一連の存在感がある空間となっています。この駅舎は竣工年の2008年(平成20年)鉄道デザインの国際デザインコンペティション「ブルネル賞」の建築部門で奨励賞を受賞しています。隈研吾氏の設計されたものは、県内にいくつか有りますが、一つの空間に三作品が集まっているのは凄いですねぇ。必見ですよ!!!