日本のラーメンの原点の味を確かめにいきませんか？今ではご当地ラーメンやお店独自の工夫を凝らした様々なラーメンが巷には溢れています。　がこのお店の看板には「大変ですが　昔の味で　支那そばを　やっています」と書かれています。　“昔の味”ってどんな味なんでしょう？　お店の場所は益子から水戸方面へ向かう県道１号線沿いで、あと少しで茨城県との県境という到底お店などありそうにない場所に建っています。　のれんの先には昭和の面影がありました。　入り口の黒板に書かれていたランチセット（支那そばとチャーハンのセット）を注文します。　５分ほどでテーブルにもたらされたラーメンどんぶりには間違いなく昭和の香りが漂う醤油味の透明なスープ。　具材は渦巻き模様の鳴門とメンマとのり＋チャーシュー　という定番の組み合わせ。　スープを含むとふわーっと広がる醤油の風味。　なぜかほっとさせられる味、とでもいうのでしょうか。　そのころ厨房で聞こえていたガツンガツンという中華なべを振る音が止まり、すこし遅れてセットのチャーハンがテーブルに運ばれてきました。　セットに付くチャーハンとは云え、しっかりとどんぶり飯一杯分はあるかという立派な量。　薄味の塩コショウで整えられた味付けは正に昭和の味と呼べる一品。　奇を衒わず正に基本に忠実なラーメンとチャーハンでお腹も心も満たされました。　今平成の世にあって様々な創意工夫によりおいしいラーメンがいただける世の中ですが、ふと振り返って昭和の時代のラーメンの味をいただけました。　ご馳走様でした。　

• 訪問日：2011.02