山中の湿地に生える水芭蕉に似た多年草で、1~2月に葉に先だって高さ10~20センチメートルの仏炎苞(ぶつえんほう)につつまれた花が現われます。この花の形が座禅を組む僧に似ていることから座禅草の名がついたと言われています。北金丸(きたかねまる)のザゼン草群生地は、那須野が原扇状地の地下水が湧き出る湿地帯で、およそ200~300株ほどが2月~3月中旬まで開花いたします。近年、湿地帯植物が激減している中で、大田原市のように群生している状態は珍しく、県の内外から多くの人々が見学に訪れます。
例年2月1日から無料で一般公開されていますが、田圃に囲まれた貴重な群生地を私たちの共有財産として大切に守りたいと思いますので、ご協力ください。