【vol.4】手打ちうどん編 | 子どもの「できた!」を育てるハッピー食育コラム | 栃ナビ!
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「キッズ料理研究家・食育指導士」の金原恵美さんによる「子どものできた!を育てるハッピー食育コラム」は、毎月第4火曜に、楽しくておいしい!笑顔があふれるおうちのごはんづくりについてお届けします♪

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【vol.4】手打ちうどん編

こんにちは。キッズ料理研究家 金原恵美です。

8月に入って、毎日暑い日が続いていますね。
夏休みも残りわずか。お子さんたちの宿題はもう終わっていますか?
思い出の日記を書いたり、絵を描いたりと、ラストスパートでしょうか。

私事ですが、娘の宿題のレポートがきっかけで
娘の学年の子どもたちに料理を教えることになり、その経験があったからこそ今があります。

今回は、つるつるモッチリな『手打ちうどん』です。

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まずは、小麦粉の種類から。

粘りの元となるグルテンという“小麦タンパク”の量の違いで、大まかに強力粉・中力粉・薄力粉の3つに分かれます。
3つの違いは、原料となる小麦の品種の違いなのです。

強力粉になる硬い小麦は、気温が低く乾燥した土地で育ったもの。たんぱく含有量が多く11.5~13.0%とグルテンの力が強くなります。さらさらとした粉で、パンやピザ生地などに向いています

薄力粉になる柔らかい小麦は、気度が高く湿った土地で育ったもの。たんぱく含有量が少なく6.5~9.0%とグルテンの力も弱くなります。ふんわりかつしっとりした感じの粉で、お菓子作りや天ぷら向きです。

中力粉は強力粉と薄力粉の中間のものになり、中力粉はたんぱく含有量が7.5~10.5%で、うどんや餃子の皮に向いています

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日本でとれる小麦のほとんどは、中力粉と薄力粉になります。
今回は栃木でとれた小麦で作った中力粉を使い手打ち麺を作ります。
では、早速うどんを作ってみましょう♪

【用意するもの】

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【材料】4~5人分
中力粉 300g
水 135~145cc(3/4カップ弱)
食塩 15g(大さじ1弱)
打ち粉 適量
お好きな薬味 適量
【道具】
ボウル・めん棒・包丁・のし台・まな板・ビニール袋・ざる・大きめの鍋

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【1】中力粉に塩水を加えてこねる
水に塩を加えてよく溶かします。ボウルに中力粉をふるい入れ、塩水を加えてよく混ぜてこねます。水分が足りないようだったら、大さじ1杯ずつ水を足していきましょう。
【POINT】
水分を増やすときには、少しづつ足しましょう。ボウルの底に濡れぶきんを敷くと滑らず混ぜやすくなります。

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【2】生地をまとめてよくこね、ねかせる
全体がしっとりソボロ状になってきたら、全体をまとめて、さらにギュギュッと押すようにこねます。5~10分こね続けて、なめらかな生地になったらひとかたまりに丸め、ビニール袋に入れて30分休ませます。
【POINT】手のひらを使って力いっぱいこねますが、足踏みでもOK!ビニール袋の中に生地を入れたまま、足の裏で踏んでみましょう。

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【3】生地を伸ばす
袋をはさみであけて生地を取りだし、打ち粉をしたのし台でめん棒を使って伸ばします。
【POINT】打ち粉は中力粉でもOKですが、片栗粉を使うと◎!粉を少しつけるだけで、めん棒につかなくなります。

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【4】伸ばした生地を切る
伸ばした生地に打ち粉をして3つ折りにし、約8㎜の幅で切ります。切った麺は打ち粉をはらいって、麺をほぐします。
【POINT】切る作業は、ゆっくり丁寧に行いましょう!

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【5】麺をゆでる
大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸騰させ、麺をほぐしながらそっと入れます。ふきこぼれに注意しながらゆでて、麺に透明感が出たらゆであがり。
【POINT】鍋や熱湯での火傷には十分注意してください。お湯の量は、麺の重量の5~10倍くらいが目安となります。

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【6】流水で洗って盛り付ける
ゆであがった麺は、手早くざるにあげて流水で洗います。お好みの薬味と一緒に召し上がれ♪サラダと好きな具材をのせてサラダうどんにしても◎!
【POINT】水洗いをすると麺が引き締まり、さらに食感がよくなります。

うどんをねかせる30分の間に、ワカメやキュウリ、ネギなどの薬味を切って準備しておくと、ゆでたてをいただくことができますよ!

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また、白玉粉をこねてゆでておけば、デザートを作ることもできます。

混ぜる⇒こねる⇒まるめる⇒ゆでるという、うどんと似た工程で作れて、粉の違いで食感が変わることを感じることができます。

いつもはできあがっている麺を、自分で初めから作れた!という達成感もあじわえますし、
粉によっていろいろな特徴があることや、それぞれの工程でも様々な発見があります。
それは、とても面白い経験になりますし、なにより、自分たちで作る手打ちうどんは格別です。

ママは『任せる・ 信じる・ 見守る』で、子どもたちの『できた』を育てましょう!
ぜひ夏休みの思い出に作ってみてください。

次回は『vol.5 わくわく!行楽お弁当編』です。
お楽しみに!

※食育コラムの「手打ちうどん編」についてのクチコミや、実際にやってみた感想をお待ちしております。

キッズ料理研究家 金原 恵美(かねはらえみ)

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宇都宮市出身の45歳。22歳、19歳、15歳の二女一男の母。
自らの育児中、料理を通して3人の子どもたちの自己肯定感・自尊心を養うことができた経験を活かし、「こどもの笑顔はおうちのキッチンから」をモットーに活動中。
キッズ向けの料理教室では、料理はもちろん食の大切さを。ママ向けの料理教室では『簡単・楽しい・おいしい!』ママが笑顔になる、また作りたいレシピをご提案。各企業や行政主催の幅広い料理に関するご依頼、食育セミナー講師等も担当しております。

~キッズ料理研究家/食育指導士/フード・アトリエ chou-chou 代表/NPO法人日本食育協会 会員~

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取材:2016年08月

※掲載内容は取材時の情報です。