【vol.5】甘えた子ほど自立する!? | 子どもが幸せに育つハッピーコラム | 栃ナビ!
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「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈さんによる「子どもが幸せに育つハッピーコラム」。今回は、こどもの「甘え」についてです!自立を目指す子どもにとってどんなに大切なのか、しっかり心に刻みたいお話です。

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【vol.5】甘えた子ほど自立する!?

皆さん、こんにちは!
子育てハッピーアドバイザーの
山本果奈です。

さて、皆さんは子育ての最終目的って
なんだと思いますか?

つばめは、ひな鳥が自分で羽ばたき
餌をとれるようになるまで、
親鳥が巣に餌を運びます。

ニホンザルも子供が産まれてすぐは
ずっと抱っこをして育て、
徐々に手を離していきます。

改めて考えてみると、
人間も動物も
子育ての最終目的は
「自立」以外、答えはない

のではないでしょうか?

では、自立をするために必要な事は
なんでしょうか?

それは「甘え」です。

え?甘えさせたら、
弱い子に育っちゃって
自立できないないんじゃない?

と、思う方々もいらっしゃると思いますが
それは大きな間違いです。

人間は、沢山甘えたら甘えるほど
安心感や意欲を持ち、
自立できる大人に育つ
のです。

子供は産まれた瞬間から
生活の全てを親に依存して
生きていかなければ
なりません。

その世界は、安心であると
同時に甘えている状態でもあります。

このお母さんに甘え、
依存して、安心できる世界から、
自分の周りの世界への信頼感を得ます。

自分が感じ、考えた事を
お母さんが共感し
受け入れてくれるから
こそ、
自分が自分であって大丈夫。
という自分への信頼感、
自信が生まれます。

その自信は、

自分は出来る!
という意欲となって、
自立へと向かい
ます。

しかし、この自立の世界で
生活していると
子供は別の気持ちを抱きはじめます。

1人で出来る!と思ったことが
出来なかったり、
お母さんと離れていることに寂しさを
感じたり、
外の世界で傷つけられたり…

そうするとまた子供は、
甘えと依存の世界に戻り
お母さんに充分
安心感をもらって、
また自信と意欲を持ちながら
自立の世界へと
向かう
のです。

子供は、この甘えと自立の世界を
行ったり来たりしながら
成長していきます。

ですから、
子供の自立を
心から願うのであれば、

突き放すのではなく、
お母さんは、子供にとって
甘え、安心感を得られる
安全地帯にならなければいけません。

でも、ここで間違ってはいけないのが
「甘える」
「甘やかす」
は、違う
という事です。

甘えるというのは、
子供が望むことに応えてあげる
ということです。

甘やかすというのは、
子供が望んでいないのに
親の気持ちを満たすために
してあげてしまう事です。

私達親は、
子供の生活を死ぬまで
見守るわけにはいきません。

動物も人間も、いつか
子供達が自分の手から離れた時、
自分の人生を自分の手で
切り開きながら
逞しく生きていけるように
子供達を育てなくてはいけない
のです。

その時に、自分への信頼感
自己肯定感を持てたならば、
その子の人生に怖い物はありません。


是非、そのためにも
子供の甘えに沢山応えて行きましょう!

「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈

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「子育てハッピーアドバイザー」の山本果奈です。栃木県宇都宮市生まれの37歳。産まれた時から(いやいや、産まれる前から)かなり手のかかる小学3年生と1年生の男の子のママです。
「子育てハッピーアドバイザー」という立場ですが、自分の育児は毎日失敗ばかり(笑)。でも失敗の中から学んだ大切なことを、「ハッピーコラム」として届けていきたいと思います。

「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈のFacebookページ

「子育てハッピーアドバイザー」とは?

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(1万年堂出版発行)

子育てに不安や悩みを持つお母さんに向けて、イラストとマンガでやさしく解説したベストセラーの育児書「子育てハッピーアドバイス」。「子育てハッピーアドバイザー」とは、著者である精神科医明橋大二先生認定の自己肯定感を育む子育てスペシャリストのことです。

「子育てハッピーアドバイス」
「明橋大二オフィシャルサイト」

取材:2015年07月

※掲載内容は取材時の情報です。