【vol.2】断乳とおむつはずし | 子どもが幸せに育つハッピーコラム | 栃ナビ!
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「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈さんによる「子どもが幸せに育つハッピーコラム」。今回は、誰もが通る道、断乳&おむつはずし問題です!

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【vol.2】断乳とおむつはずし

みなさん、こんにちは!

第2回は、子育てで直面する大きな壁
 「断乳とおむつはずし」について
お届けしたいと思います。

子どもが産まれてからすぐは、
「おっぱい or ミルク、おむつを取り替えて」
ということを繰り返す日々。
ママは、自分のしたいこともできず、
トイレやお風呂に入るのもままならず、
睡眠不足の目をこすりながら、
必死で毎日を過ごされていることと思います。

今は、ソーシャルメディアも発達しているので、
「うちの子、断乳して夜もぐっすり眠れるようになりました!」とか
「おむつはずしに成功しました!」
「子どもがお昼寝をしている間に、主人の大好きな夕食を作りました!」
というような情報が、沢山目に入ってくることもあると思います。

私もそんな情報を目にするたび、
「うちの子は、なんで夜ぐっすり寝てくれないのだろう」
「うちの子、おっぱいが大好きすぎて、とても断乳なんて無理!」
「子どもの面倒みるので精一杯で、家事なんて完璧にできないよ!」
「体力なくて、おむつ外しに挑戦する元気がない。。。」と、

自分がダメなママ、ダメな妻のような気がして
罪悪感と焦燥感に苛まれる日々でした。


私のように周りの情報に影響されて、
焦るママ達も沢山いらっしゃるかもしれません。

でも、無理な断乳やおむつはずしに
「ちょっと待って!」と警鐘を鳴らしている専門家が多数いらっしゃるのも事実です。

おっぱいを求めたり、排泄をするということは
赤ちゃんにとって自然なこと。

この自然な欲求が、
赤ちゃんのペースで無条件に受け入れられてこそ、
赤ちゃんは自分に対して、そして他者に対して
信頼感を築くことができます。

自分のペースを拒否され、
無理やり自立を促された子は
「自分はこのままで大丈夫なんだ!」
という気持ちを傷つけられてしまいます。


子どもの思いに耳を傾けながら、
決して先回りをせず、
子どもが求めてくるまでは、
温かく見守り要求に応える。

そうすることで、赤ちゃんは
「自分は自分でいいんだ」
「こんな自分でも愛されているんだ」
「自分の要求にママは応えてくれるんだ!」
という自分に対する信頼感、
お母さんに対する信頼感が育ちます。
この自分への信頼感、
お母さんへの信頼感を
基本的信頼感といいます。

人間への可能性を信じ、社会を信じ、未来を切り開く前向きな姿勢の
土台となるのです。

子どもは思いきり自分の要求を聞いてもらい、
心が満たされてこそ、
初めて自立に向かうのです。


だから、焦る必要はないんですよ。
他のお子さんより遅れていたっていいんです。
家事だって手抜きだっていいんです。

だってママは、
赤ちゃんが人生に対する基本姿勢を作る
とっても重要なお仕事に
今、正に向いあっているのです!
これほどまでに重要な仕事って
あるのでしょうか?

皆さんは覚えているでしょうか?
「神戸連続児童殺傷事件」を。
犯人の少年Aは、生後3ヶ月から
うんちをトイレでさせられていたそうです。

少年の母親は、早めにおむつを取らなければという思いで、
躾を行っていたそうです。
しかし良かれと思ったその親心が
少年の基本的信頼感を傷つけてしまったのかもしれません。

お子さんがなかなかオムツがとれなくても
おっぱいやミルクが卒業できなくても、
思いつめず、「まあ、いっか」と余裕をもって
見守ってあげてください。


大丈夫です。
その日は誰にでも、
自然な形で、必ずやってきますから!

「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈

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「子育てハッピーアドバイザー」の山本果奈です。栃木県宇都宮市生まれの37歳。産まれた時から(いやいや、産まれる前から)かなり手のかかる小学3年生と1年生の男の子のママです。
「子育てハッピーアドバイザー」という立場ですが、自分の育児は毎日失敗ばかり(笑)。でも失敗の中から学んだ大切なことを、「ハッピーコラム」として届けていきたいと思います。

「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈のFacebookページ

「子育てハッピーアドバイザー」とは?

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(1万年堂出版発行)

子育てに不安や悩みを持つお母さんに向けて、イラストとマンガでやさしく解説したベストセラーの育児書「子育てハッピーアドバイス」。「子育てハッピーアドバイザー」とは、著者である精神科医明橋大二先生認定の自己肯定感を育む子育てスペシャリストのことです。

「子育てハッピーアドバイス」
「明橋大二オフィシャルサイト」

取材:2015年02月

※掲載内容は取材時の情報です。