vol.12 「ベリーベリースープ 栃木真岡店」編 | ひらたともみの「ママ友ランチ日記」 | 栃ナビ!
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イラストレーターひらたともみのママ友ランチ日記

vol.12 「ベリーベリースープ 栃木真岡店」編

MENU:女子会セット(パスタ+飲むスープS+ワッフル+フリードリンク)…1,080円・ダブルセット(食べるスープM+飲むスープM+ごはんorパン+ミニサラダ)…849円~

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1男(高2)・1女(中2)の母、賢く温厚なシングルマザーKさん

オンもオフも人任せの私が、今回担当N嬢に「真岡市のベリーベリースープに行きたい!」と申し出た。「OKですよぉ~♪」と返事が来たときから、待つこと数日。美味しかったし、お店の雰囲気も実に好みだった!行ってよかったよぉ~!

生まれも育ちもボンビーなため、給食に出てくるスープしか知らなかった私。だから年頃になって、駅ビルのバーガーショップで始めてポタージュスープを飲んだときは驚いた。生まれて初めて“パンに合う汁物”を知ったからだ。だが、ベリーベリースープのスープは“パンに合う”とか“駅ビルにありそう”とか、そういう話で終わることができない。飲むスープだったり、食べるスープだったり、パスタとデザートのワッフルとセットにできたり、食べるスープと飲むスープに白胡麻ごはんをセットにしたりと、なんかもう、スープの手腕つーのかな。敏腕っぷりがすごいの!

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お子様オムライスプレート…480円 ※小学生以下限定

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お子様オムライスプレート…480円 ※小学生以下限定

とってもとっても追いつかない、私のスッとカラッカラッ~の五臓六腑に、ビタミンとか鉄分が染みわたる。10種のベジタブルコンソメスープなんて、西洋の野菜らしきものがたっぷり入ってる。おいしいんだけど、なんだかわかんない。なんだろ?これ美味しいけど、なんだろね?…ちょっと口から出してマジマジと見てみた

「ズッキーニかなぁ?」と本日のママ友Kさん。Kさんなら、私の口から出したものも「鑑識に回してー!」と提出できる。細い肩と控えめな物腰とは裏腹の酒豪ゆえ、夜な夜な一升瓶を抱えて宅呑みしたり、子どもの誕生会をしたりされたりで、15年。賢くも温厚な性格で、彼女のあたたかさに、いつも支えられてきたといっても過言ではないと思っている。

5年前の夏の暑い朝、Kさんのご主人が42歳の若さで突然他界した。亡くなる1週間前に、我が家でパーティーをし、Kさん家族と一緒だった。11時過ぎてみんな帰宅していったのだが、Kさんのご主人は帰ろうとせず、私とダラダラと呑み始めてしまった。子どもの話をしたり、親の話をしたり、野球の話をしたり、行きそびれたスキーの話をしたり…。「来年は行きますよ!スキー。ひらたさん、誘ってくださいね。○○(娘の名)と約束したんで。行かないと!」笑ってそう言っていた。

いつも通りだったし、いつもの笑顔。つまらない冗談をいって笑わせたり、シリアスな話や張り詰めた空気が嫌いな人で、どんなときも絶えずニコニコしていた。根っからの子ども好きで、いつも誰かれ構わず子どもをいじり倒し、挙句の果て泣かせて、しょっちゅうKさんに叱られてしょんぼりしていた。子どもの小学校で野球部の役員をしているときも「誰かを怒ったり、怒鳴ったりするくらいなら、俺が怒られてたほうがいい。」とか真顔で言う、しょうもない大人だったけど、いい歳して嘘ひとつなく、かっこ悪くてかっこいいKさんのご主人が、みんな大好きだった…。だからKさんのご主人が亡くなったとき、Kさんはこれからどうなるんだろう…と、心配した。まだ小学生の子どもたちを抱え、どうするんだろう…と…。

「どうするんだろう。」と思っていたけど、結局Kさんはどうすることもしなかった。どうすることもしなくて、生きていくために仕事をしながら、悲しいときは泣き、うれしいときは心から笑っていた。優秀な息子とオシャレでかわいい娘は彼女の女手ひとつで素直に育っている。

なんとか元気つけようと言葉を探し、「運命」とか「忘れるしかない」とか、まるで悲劇が“なかったこと”のようにしようとすることがある。でも、本当の悲劇は忘れられることだと思うし、残された者の使命を探すならば、あのときあーすればよかった、こーすればよかったとどうすることもできない“今”を生きることだと思う。「今さら」と思いながら後悔や懺悔を背負い、時々作り笑いをしながらも、いつしか自然と“明日”という日にワクワクしている自分がいたりする。人生、不幸ながらも底辺の底までいってしまえば、それ以上沈むことはない。もう上ってくるしかないのだ。

デザートのワッフルをたいらげて、スープをテイクアウトしようとメニュー選びに奮闘していたのに、パフェ作りで盛り上がり過ぎて、すっかりオーダーをし忘れてしまった…(涙!)帰りの車の中で“はっ!”と思い出し、歯ぎしりするほど悔しがるKさんとリベンジを固く誓い合う。夕焼けを背に大笑いしながら、友だちっていいな~と(あったかいスープ効果もあって)改めて思った1日だった。

そして、今回で「ママ友ランチ日記」は最終回です。おかげさまでアクセス右肩あがり!ありがとうございましたー!みなさんも素敵なママ友と楽しいランチを!またどこかでお会いしましょうねー!チャッ❤

MAMA POINT

親子が楽しめるサービスいっぱい!
詳しくはHPやFBをCHECK★

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「ジャンボパフェづくり教室」(1,200円)が、お子さまに大評判!何を入れるかシートに記入したら、材料をもってきてくれるので、自分でデコレーションしていきます☆3月は15日(日)&25日(水)実施。要予約なので、お友達を誘って参加してみて!ガラポンでお菓子やアイスがあたる「お子様ラッキデー」も要CHECK♪

SHOP INFORMATION

「ベリーベリースープ 栃木真岡店」
(真岡市田町)

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都内を中心に展開している「ベリーベリースープ」の栃木一号店。“美味しく!楽しく!”をテーマに、楽しいサービスがいっぱい行われています。3月は、新作パフェ「Wキャラメルバナナパフェ(640円)」が登場(写真右)。自慢のスープとともに、親子でカフェタイムを楽しんで!

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ABOUT TOMOMI HIRATA

イラストレーター ひらたともみ

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宇都宮市在住。1970年生まれ。20代、30代、40代で出産を経験し、二男一女の母。イクメンで料理好きな夫と5人暮らし。主に新聞、雑誌、WEBなどのメディアで活躍中。
著書:「これでいいのだ!働くかあちゃん」(中経出版)
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※掲載内容は取材時の情報です。