【vol.3】「産後セルフケアインストラクター」佐藤 直子さん | 山本果奈×Specialist 子育てHAPPY LESSON | 栃ナビ!
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「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈さん×栃木県で活躍する子育てのスペシャリストによる対談。質問や取り上げて欲しい人募集中。プレゼントも♪

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【vol.3】「産後セルフケアインストラクター」佐藤 直子さん

とにかく養生!「産褥期(さんじょくき)」

直子 いきなりだけど、果奈さん、産後ってどうでした?

果奈 う~ん…正直大変だったかな。眠れないのが辛かった…(笑)。

直子 わかります、私も辛かった…(笑)。出産前はバリバリ働いてた(と当時は思っていた)し、気合があればなんでもできる!と思ってたけど、赤ちゃんのお世話は気合じゃどうにもならない。眠れないし、孤独だし、「産後うつ」みたいになっちゃったんです。

果奈 「産後うつ」って言葉、最近よく聞きますね。私もそうだったのかも。

直子 厚生労働省によると、医師から「産後うつ」と診断された人は、11人中1人。でもマドレボニータのアンケートによると、病院には行かなかったけれど「うつ」の手前だったと思う人は10人中8人でした。産後はホルモンバランスが乱れている上、赤ちゃんのお世話で思うように眠れないなど、身体的にも大変な時。誰もが「うつ」になりやすい状態なんです。

果奈 赤ちゃんが産まれたら、幸せいっぱいな毎日かと思ってたけど、意外とそうじゃないんですよね。

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直子 そう。幸せなことは間違いない。でも身も心も不安定なのに、慣れない育児をたった一人でこなさなくちゃいけない場合、ママには相当な負担がかかります。ところが子どもの検診などはあっても、ママの健康は誰もケアしてくれません。「産後うつ」ともなれば、乳児虐待も引き起こしかねないのに…。

果奈 産後こそ、ママの心と体のケアが必要なんですね。直子さんもそう実感されて、『産後セルフケアインストラクター』になられたんですね。

直子 はい。「私がやらなくて誰がやる!」って気持ちでした(笑)。これから子どもを産むママたちに、自分と同じ思いをさせたくないって思ったんです。

果奈 すばらしいですね!「産後うつ」対策としては、具体的にどうしたらいいんでしょうか?

直子 しっかり休んで体力をつけることです。出産後6~8週間までの期間を「産褥期(さんじょくき)」といいます。出産時、子宮からは直径15cm大の胎盤がベリッと剥がれ、目には見えないけれど体は大きな傷を負っている状態です。この傷が治るまで、特に産後4週間は養生につとめてください。授乳やおむつ替えなど赤ちゃんのお世話以外は、ずっと横になっていて欲しいのです。

果奈 う~ん…それは実家が遠かったりすると、ちょっと難しいですよね。

直子 「産後うつ」を防ぐには、人に頼って養生しないとダメです。親戚でも、友達でも、なんならお金を払ってヘルパーさんに頼んでもいいから、しっかり寝て体力を回復させてください。きちんと養生することで、健全な心が保たれ、体も早く回復します

それからこれも大切なことなのですが、こういった産後の準備や手配を、ママが1人で抱え込まないようにしてください。夫ときちんと話し合って、一緒に進めて欲しいんです。

果奈 出産関係のことって、ついついママが1人で対応してしまいがちですもんね。

直子 そうなんです。それこそが「産後クライシス」の始まりなんです。産後は、夫婦で力を合わせて乗りきりましょう。

心と体をしっかり鍛える!「リハビリ期」

直子 体力が回復したら、今度は「リハビリ期」です。落ちてしまった筋力をつけて、有酸素運動で心肺機能を鍛えます。ここでしっかり身体を整えておくと、産後になりやすい尿漏れや肩こり、腰痛、腱鞘炎などを予防することができるんです。

果奈 育児中のママの悩みが、全部解消しちゃいますね!

直子 私の「産後ケア教室」では、バランスボールを使って有酸素運動をします。バランスボールは、元々ケガをしたスポーツ選手がリハビリに使ってたものなので、産後のエクササイズとしてとても理にかなっているんです。

果奈 赤ちゃんと一緒に参加できるところもいいですね。

直子 赤ちゃんを抱っこをして一緒にバランスボールで揺れてもらったり、他の赤ちゃんと一緒にマットでゴロンと寝たりしています。赤ちゃんは縦揺れが大好きなので、ご機嫌で過ごせる子が多いですよ。

果奈 エクササイズ以外の部分も人気だと伺いました。

直子 心も体も元気になってもらうことが目標なので、「エクササイズ」、「コミュニケーション」、「セルフケア」の3部構成となっています。「コミュニケーション」では、一人の女性として、一人の人間として、自分のことを話してもらいます。産後は、大人と話す機会が失われてしまいがち。支離滅裂でもいいから、感情を言葉にして発することが大切なんです。

果奈 子育てって意外と孤独ですよね。子どもが話しだすのなんて、まだまだ先。夫もそんなにあてにはならないし(笑)。そんな中、同じ悩みを持つママ同士が本音で話せる場は、本当に貴重だと思います。安心安全な場所で、完璧じゃない自分をさらけ出し、誰かに共感してもらうことは、何よりの癒しとなるはずです。また共感し合うことで、強いきずなが生まれ、お互いに自然と助け合える関係になれるでしょうね。私も知っていたら、参加したかったな。

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直子 まさにそうなんです。この春、栃木県のマドレボニータOG会「マドレボニータ栃木」が発足しました。これは、マドレボニータ会員や私の教室のOGたちが主体となって、栃木のつながりを盛り上げ、産後ママを支えていこうというものです。ママたちに生まれたきずなが大きく育ち、社会を動かそうとしていることをとても誇らしく思います。

目指すのは、”助け合えるコミュニティ”

果奈 今、テレビやSNSには、ママたちが笑顔で育児を楽しむ姿があふれていて、「子育てに悩んでいる」とか、言いにくい雰囲気がありますよね。

直子 そうなんです、ちょっとよくないですよね(笑)。でもみんな見せていないだけで、絶対悩んでると思いますよ。産後はもちろん育児って、一人で乗り越えようとすると難しいんです。ママたちがもっと気軽にSOSを出せて、助け合えたらいいと思うんです。

果奈 でも、人に頼るってけっこう難しいですよね。できない自分、完璧じゃない自分を、自分自身で受け止め、さらけ出す勇気が必要ですから。ママには「育児は一人でできなくてあたりまえ。人に頼って当たり前」という気持ちで、人に頼る自分を許してほしいですね。

直子 教室に参加してくれるママたちを見ていても、頑張りすぎている方が多い気がします。まずは、悩んでいるのは自分だけかもと思わず、オープンになって悩みを打ち明けてみてください。ママ同士なら、意外と同じ悩みを抱えていたりするものです。

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果奈 ママが誰かと助け合っている姿を見せるって、子どもにとってもすごくいい事ですよね。

直子 そうなんです。子どもとは、親の姿を見て学ぶものです。ママが誰かに助けられたり、助けている姿を見ることで、自分も助けてもらえると安心したり、困っている人を助ける優しさを身につけたりしていくと思うんです。私の活動を通して、誰もが自然と”助け合えるコミュニティ”を実現していけたらと思っています。

果奈 「子どもを幸せに育てたいなら、人っていいなって思える子に育てなさい」という言葉を思い出しました。子どもたちを”助け合えるコミュニティ”で育てることで、子どもたちは完璧じゃない自分を受け入れ、自己肯定感が高い子に育つでしょう。子どもだけでなくママたちも、「ありのままの自分でいいんだ」と自分で自分を許すことができ、息き苦しさから解放されるはずです。直子先生が見据えた素晴らしいゴールが、私にも見えてきました。ぜひ、私にもお手伝いさせてください。


※1)直子先生から、バランスボールエクササイズを教えてもらう。「あ~背筋が伸びて気持ちいい!」
※2)ママがエクササイズしている間、赤ちゃんたちはこんなにもリラックス!
※3)栃木のママを応援する気持ちが重なり、話が尽きず盛り上がる2人。

スペシャリストへのQ&A

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お腹と背中に手のひらをあてて、平行になったところが正しいポジション

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お腹と背中に手のひらをあてて、平行になったところが正しいポジション

●「子どもを抱っこしすぎて、肩こりがひどくて困っています。防ぐ方法ってありますか?」(ジュンジェラ/30代)

直子 日ごろから、“骨盤を立る”ということを意識してみてください。正しい姿勢で過ごすことで、肩こりや腰痛が少しずつ改善されると思います。

●「夫や母とのコミュニケーションがうまくいきません。何かいいアドバイスはありますか?」(マーブルチョコ/20代)

直子 まずしっかり眠って、体力をつける。そして、業務連絡ではなく、感情を口にすることを意識しましょう。その際、つらい気持ちも否定せず、自分でその感情を認めてあげることが大切です。もし恥ずかしかったら、メールやライン、手紙などでもいいと思いますよ。助けてほしいことがあったら、具体的に伝えることも重要です。察してほしいでは、伝わりませんよ

「スペシャリストへのQ&A」では、質問を募集しております。
8月号のスペシャリスト:「ビューティアトリエグループ 総美有限会社」代表取締役社長 郡司成江さん
≫メールはこちらへ(期限:2017年6月末日)

PRESENT★「産褥記2or3」1冊プレゼント!

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出産後6~8週間は「産褥期(さんじょくき)」と呼ばれ、しっかり養生する必要があります。この時期をどう過ごすべきか等を、「NPO法人マドレボニータ認定 産後ケアインストラクター」吉田紫磨子(よしだ しまこ)さんの実体験を通して、楽しく伝えてくれる本です。
≫プレゼントに応募する

「NPO法人マドレボニータ認定 産後セルフケアインストラクター」佐藤 直子さん

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カナダの大学で心理学を専攻。卒業後、東京でリース・レンタル会社や留学関係の会社に勤務。出産後は男女共同参画財団で講座の企画運営に携わる。自身の産後うつの経験から、産後ケアの必要性を実感。産後ケアが、児童虐待・夫婦不和・産後うつを予防し、仕事復帰の意欲向上に寄与すること、女性のエンパワーメントにもなることを確信し、NPO法人マドレボニータの指導者養成コースで訓練を積む。2012年より認定インストラクターとして活動を開始し、4年間で延べ2,000人以上の産後女性の心身をサポート。小学3年生の母。

◇教室◇
産後ケア教室宇都宮、足利、つくば、その他多数

◇講座実績◇
リコージャパン栃木支社/株式会社栃木銀行/株式会社本田技術研究所WLB研究会栃木/ビューティアトリエグループ 総美有限会社/自立支援センター/宇都宮大学/パルティとちぎ男女共同参画センター 他多数

≫ブログ:「産後のイライラ・夫との関係・体調不良も改善:産後ケア教室宇都宮 足利」
≫Facebookページ:「マドレボニータ栃木 栃木の産後ケア」

「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈

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15年間に亘る人事採用の仕事を通して、大人になってからぶつかる心の問題の深刻さに気付く。自身の子育て経験も重なり、人格形成における子育て時代の重要性を知り、幅広く知識を探求。現在、「アンガーマネジメント」や「子育てハッピーアドバイザー」の資格を獲得し、生きづらさの改善、自己肯定感の大切さを伝える活動をしている。

◇保有資格◇
アンガーマネジメントコンサルタント/アンガーマネジメントキッズインストラクタートレーナー/子育てHATマイスター/全米NLP協会認定マスター心理カウンセラー 他多数

◇研修、セミナー実績◇
茨城県教育委員会/富士ゼロックス株式会社/栃木県立野沢特別支援学校/栃木県立国分寺特別支援学校/栃木県老人保健施設協会/ネッツトヨタ栃木株式会社 他多数


≫Facebookページ:「子育てハッピーアドバイザー」山本果奈

※掲載内容は取材時の情報です。