いかんべかあちゃん突撃リポート!【みんなのギモン解決編2】 | いかんべかあちゃんの 栃木の食、安心したかんべ?? | 栃ナビ!
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※記事公開日:2012年12月21日
記事監修:自治医科大学教授 医学博士 香山不二雄

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みんな、こんにちは~いかんべかあちゃんだよ。
かあちゃんが県庁さんに突撃取材行くようになって、はぁー1年たったべ?
もっともっと、みんなの不安を解消したくって、1,400人の栃ナビ!ユーザーにアンケートをとったんだわ。協力してくれたみんな、ありがとない!

今回は、そのアンケート結果と、みんなからもらった質問を大公開!そこで出た質問を、県庁さんにぶつけてみたかんね!最後に、みんなへのプレゼントもあるから、最後まで読んでね!

いかんべかあちゃんが突撃リポート!
1400人のホンネ大調査!みんなのギモン解決編 part2

みんなのホンネ
栃木県産食品の放射能問題について気になることがある…6割

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Q 栃木県産食品の放射能問題について気になることはありますか?

はーーなるほどない。まだ6割近くの人が、何かしら心配しながら生活してるんだねぇ。
「気になる」と回答した人の中でも、特に多かった意見について、今回は、県庁さんはもちろん、専門家のカヤマ博士にも、しっかり聞くかんね!

スーパーなどで売られている食品は本当に安全なの?(30代/女性)

<県庁農政部 手塚さんの回答>
農産物はその地域ごとに、出荷が始まる前にモニタリング検査をして、安全が確認されたものしか市場に出回らないようにしています。スーパーなどで販売されているものは全て安全なものと考えて大丈夫です。安心して食べてくださいね。

【結論!】販売されている食材は、初めて出荷される前に検査体制が整ってるんだねぇ。

家庭菜園や直売所の農産物は大丈夫?ちゃんと検査されているの?(40代/女性)

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<県庁農政部 手塚さんの回答>
直売所で売られる農産物は、市場へ出荷されるものと同様にモニタリング検査の対象としていますので安心してください。また、直売所によっては、県が行うモニタリング検査に加えて、自主的な検査も行いながら安全を確認しているところもあるようですよ。

家庭菜園については、これまでの野菜のモニタリング検査結果からも、畑を耕したり、肥料を施したりといった通常の栽培管理がされていれば、心配ないと思います。もし、何か不安があれば、県の消費生活センターで検査することもできますし、市町で独自に検査をしているところもありますので、まずはお近くの消費生活センターまたはお住まいの市町の相談窓口に相談してみてください。
>>栃木県HP「H24.農産物のモニタリング検査の実施について」
>>栃木県HP「栃木県消費生活センターが実施した放射性物質簡易検査の結果について」(パソコン版)

【結論!】直売所もスーパーも、同じ検査対象になってるんだない。家庭菜園で作ったものも調べられるんだと!これで安心できんべなぁ♪

みんなのホンネ
特に気になる食品アンケートで第1位は…「きのこ」!

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Q.特に心配な食品は何?
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Q.特に心配な食品は何?

出荷制限がされている「露地栽培・天然のきのこ」を心配している人は、なんと4割以上!これからお鍋のシーズンでキノコの出番も増えてくるし、かあちゃんも大好きなチタケ、やっぱり気になるわなぁ。毎日食べるお米も、心配という意見も多かったよ。

特に多かったこの2つの食品について出たギモンとホンネを、県庁さんに聞いてみるべ!

出荷制限が出たキノコは敬遠してしまう。大好きなチタケはもう食べられないの?しいたけも心配。(30代/男性)

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<県庁環境森林部 飯村さんの回答>
野生のキノコでは一部、基準値超えのものがあって、確かに心配ですよね。でも、室内で育てられる菌床栽培のキノコなど市場に出回っているものはモニタリング調査をシッカリして、安全を確認していますので、ぜひお召し上がりくださいね!

【結論!】室内での菌床栽培など、現在出荷されているキノコは検査済み!安心していいんだね~

お米、毎日食べるものだから心配です。今年は大丈夫ですか?そばも気になります。(40代/男性)

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<県庁農政部 手塚さんの回答>
お米は特に濃密な検査を行って、県産米が全て安全なことを確認しましたので、安心してお召し上がりください。今年は、県内の全ての市町を対象に、72の検査区域を設けて、2,670点ものサンプルを検査し、全て放射性セシウムの基準値を下回っていることを確認したんですよ。

秋そばも全ての市町を対象に約500点のサンプルを検査し、全て基準値を下回っていることを確認しています。お米と同様に、県のホームページでも発表していますのでご確認ください。
>>栃木県HPのお米の検査結果
>>栃木県HPの秋そばの検査結果


【結論!】はぁー!お米は2,670点もサンプル採ったんけ?お米は毎日食べるから、みんなの不安をなくせるよう、去年よりもパワーアップして、よーく調べてくれたんだね!

みんなのホンネ
基準値内でも不安…子どもを心配する声多数!

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基準値内なら心配ないという人が3割弱なのに対して、基準値内でも、子どもや大人に害があると思っている人は、5割以上いたよ。
特に、子どもの健康を心配する声が多かったわぁ~。かあちゃんも孫がいるから、気になるね。

今回は、カヤマ博士の愛称でおなじみの、自治医科大学の香山先生が、実際のところどうなのか詳しく教えてくれたよ。

いまの基準値で、数年後子どもたちに本当に影響はないのですか?(30代/男性)

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<自治医科大学教授 医学博士 香山先生からの回答>
新基準値の食品を食べていれば、乳幼児から大人まで年間1mSv以内の摂取量ですので、心配無用です。
セシウムなどの人工放射性物質の摂取量は、生活する上で気にする必要はありませんよ。
食品も、基準値以内のものが流通しているので、内部被曝量を福島県のお子さんで調べても、ほとんど検出されませんでした。

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実は、1960年代の大気圏核実験の頃の降下煤塵による内部被曝量は、なんと600ベクレルもあったんですよ。
現在、元気に過ごしている50~60歳の日本人は、子どもの頃に今よりもずっと高い放射線曝露と内部被曝を受けていたんです。
現在の環境に存在する人工放射線のレベルは、当時の何百分の1以下で、もちろん健康影響を起こすようなレベルにはありません。

>>どの程度の被爆でどれくらい身体に影響が出るかは、以前の記事をチェック!

昔のほうが放射線量が高かったなんて驚き!子どもへの影響が心配だったけど、このデータと元気なアタシ世代を見れば、ちょっと安心するなぃ。

食品内に含まれる放射性物質が基準値内で微量の数値だとしても、少しずつ蓄積されて内部被爆し続け、体調に影響を及ぼすことはないの?(20代/女性)

<自治医科大学教授 医学博士 香山先生からの回答>
環境汚染物質ゼロは存在しません。我々の食べている食品には、微量ですが健康に影響を及ぼさない程度の発がん物質や重金属、自然放射線核種が含まれています。
地球上に存在するカリウム1gには、31ベクレルの「放射性カリウム40」が含まれていて、食品にも一定の放射性カリウム40が含まれています。例えば、肉には100ベクレル/kg、牛乳には50ベクレル/kg、お茶には200ベクレル/kg存在するんですよ。
ちなみに、セシウムの新基準値は、一般食品で100ベクレル/kg、牛乳には50ベクレル/kgです。カリウム40もセシウム137もどちらも同じく、放射線であるベータ線とガンマー線を出します。
セシウム137の半減期は30年ですが、カリウム40の半減期は、12.5億年ですので、人類の歴史の時間軸ではほとんど減っていません。ずっとそのような放射性物質と共に生命は生まれ進化してきたということです。

生まれたときから、アタシたちは常に環境汚染物質にさらされながら生きてきるんだない。それを、心配するかどうかは、人それぞれかもしんないわな。

香山先生ふんするカヤマ博士のコーナーはこちら!
>>いかんべかあちゃん&カヤマ博士の放射能の不安、解決すっぺ!Q&A

みんなのホンネ
県の調査を信じている人は約7割

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ズバリ!県の調査を信じている人は、全体で7割近くもいたよ。県庁さん、良かったねぇ~!そして、「信じられない」よりも「分からない」という意見が多かったのも特徴的だね。

その「分からないこと」の中から多かった意見2つを、県庁さんに聞いてみんべ。

放射性物質の検査をしていると言われても、検査内容や結果が全く見えないので不安です(30代/男性)

<県庁農政部 手塚さんの回答>
検査は出荷始めの段階で行っており、出荷されるすべての品目を対象としています。同じ品目でも市町ごとに、県の職員がサンプリングしたものをゲルマニウム半導体検出器という精密な測定器を用いて検査を行っています。
今年の4月からこれまでに、いろいろな野菜や米など150を超える品目について6,000点以上のサンプルを検査していまして、安全性の確保に万全を期していますので、安心してくださいね!
また、検査の結果が判明したら迅速に公表しており、報道機関にも情報提供していますので、一部の情報は新聞などで見かけることがあると思います。くわしい検査の内容や検査結果は県のホームページに掲載していますので、是非ご覧ください。全ての検査データが確認できますよ!

>>栃木県HPへ
>>栃木県HP「平成24年度農産物モニタリング検査の実施について」(PDF)


【結論!】できる限り多くの品目を厳正に、万全を期した検査をしてくれてんだなぃ。県のホームページを見れば、検査の内容と結果が分かんべ!

県産食品の放射能問題について気にならない人は、こんなことを思ってた!

知的に、冷静に判断すれば、ほとんどの食品で影響は考えられない。ちなみに那須塩原市に在住だが、栗の放射性セシウムが1kgあたり100ベクレルを越えたと報道があったが、年間どれだけ栗を食べるのか疑問である。(男性/30代)

数値的に安全とされているモノは自分が住んでいる県のものであれ、他県のものであれ信用しようと思う。放射能は、自然界の中にある程度存在するし、放射線によるガンのリスクより、肥満とか生活習慣の方が体に与える悪影響が確率的に大きいわけだから、ファストフードとか、スナック菓子とか、ジュースとか大量に食べて、放射能が心配とか言ってるのは、なんか違う。放射線量がゼロじゃないから不安みたいな意識の人もいるだろうけど、それは本来の姿を知らないから。正しく知っていれば、栃木県産の農産物についても気にならないと思う。(女性/40代)

さまざまな情報で放射能の数値を発表しているのを見て、問題ないと判断したから。(男性/30代)

栃木県産にかかわらず、安全なものが市場に出回っている。これが全ての前提であると思う。こういったことに詐称や嘘をつくようでは世の中では、何も信じられなくなってしまう。売る側、作る側は利益のためではなく 買ってくださるお客様のために商売をしなくてはならないと思うから、信用している。(女性/30代)

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たくさん寄せられた意見の中でも、「正しい情報を得ているから心配ではない」というコメントも多かったね。正確な情報や、最新の結果を得て理解することで、「安全なのか」「安全でないのか」をはじめて判断できるんだね。かあちゃんも、これからもっともっと知っていこうと思ったべ。

栃木県消費生活センターから、抽選で25名さまに、エコバッグプレゼント!

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栃木県消費生活センターから、エコバッグを抽選で25名さまにプレゼントしてもらうことになったよ!
このエコバッグは、身近な消費生活センターにつながる「消費者ホットライン」のPRエコバッグなんだって~!
消費生活で困ったときには一人で悩まずに、「0570-064-370」に電話して相談したらいかんべ~!

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