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イボについて
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相談者/トッシーママ 担当相談員/上山先生(小児科医)
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| 気づいたのは、歩き始めて靴をはき始めた頃でした、初めは、靴があたってタコが出来ているのだと思って、その内治るだろうと、様子を見ていました。しかし、一向に消える気配はなく、大きく成ってきました。最近は、表面が白く成ってきて、イボでは無いかと思っています。大きさは、3ミリくらいに成っています。イボは、人に感染するし、治りにくいのではないでしょうか?受診は小児科で良いのでしょうか?又、どのような治療をするのでしょうか。 |
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| いぼは、医学用語では尋常性疣贅(verruca vulgaris)といいます。これはパピローマウィルスに属するヒト乳頭腫ウィルス(human papilloma virus HPV)の感染により発症します。ヒト乳頭腫ウィルスは直径55nmと小型のDNAウィルスでパポーバウィルスの一種(その他にポリオーマウィルスがある)であり、ウィルスDNAの塩基配列により現在少なくとも70種以上の型に分類されますが、尋常性疣贅は1型、2型、4型によることが多いようです。ヒトのウィルスはヒト以外の動物には感染せず、宿主特異性が高く、また皮膚、粘膜上皮に対する特異性も高く、他組織には感染しません。ウィルスは上皮の擦過傷から侵入して、表皮最下部の基底細胞に到達し、感染が成立します。初期遺伝子発現により、基底細胞の増殖が刺激され、結果として上皮の過形成・肥厚となり、乳頭状の増殖病変を引き起こします。上皮の性状により、乳頭腫、疣贅、尖圭コンジローマ、白色上皮(子宮頚部)などの部位固有の形態を示すようになります。治癒に細胞性免疫が重要といわれています。
尋常性疣贅は、水疱のようにみえる小結節として始まり、増大すると表面が粗造で、疣状または乳嘴状となり、皮膚面から隆起します。感染から発症までの期間は数ヶ月から1年以上と長く、一定しません。学童期に多いですが、その頻度は数〜10%です。全身どこでもみられますが、四肢末端、特に手背、足背、足底、指趾、膝蓋部など擦過の生じやすい部位に好発します。 足底疣贅(plantar wart)は、歩行時に圧力のかかる部位に好発し、常に踏みつけられているために盛り上がらず、内向発育性であり、胼胝腫(callus、たこ)、鶏眼(clavus、うおのめ)に似ています。ただし疣贅では、表面の角質を削ると点状の小出血点がみられる点で鑑別できます。通常HPV1型が原因といわれています。 いぼの治療は、いずれのタイプでもまず液体窒素凍結療法を行うのが主流のようです。これは、先端を尖らせた綿棒に液体窒素を含ませ、疣贅に軽く圧抵し、凍結・融解を数回繰り返す方法です。手技は簡単ですが、治療中〜2日後位まで疼痛があるのが欠点です。1〜2週間間隔で数回繰り返すことになります。その他の治療法としては、ブレオマイシン局注があります。ブレオマイシン1U/ml濃度の生食溶液を個々の疣贅に0.1ml程度局注するのです。またグルタールアルデヒド外用もあります。殺菌消毒剤である20%グルタールアルデヒド液を連日外用して、疣贅を腐蝕させるのです。褐色に着色しますが簡便な方法です。 いぼについては、孤発例もありますが多くは集簇性、散在性に多発するため、根気良く治療していく必要があること、ウィルス感染症であり2年以内に自然治癒する可能性があることや完治が可能であること、特に小児では良性の経過をとることが多いこと、治療を中断すれば逆に感染が拡大することがあること、潜伏期があり全て消退したようにみえても再発(実は後発)することがあること、多発性、難治性の場合は、患児に免疫抑制状態が背景にあることがあること、などがポイントでしょう。 文面からは、胼胝腫(たこ)、鶏眼(うおのめ)は否定できませんが、疣贅では表面の角質を削ると点状の小出血点がみられる点で簡単に鑑別できます。また確率からいっていぼの可能性の方が高いと思われます。またこれらの診断・治療は、小児科ではなく、あくまでも皮膚科が専門ですので、皮膚科を受診して下さい。 |
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