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脳性マヒが心配です。
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相談者/みどっち 担当相談員/上山先生(小児科医)
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| まもなく3ヵ月になります。うつぶせにした時に頭だけでなく上体をかなり反らせます。脳性マヒの場合に体を反らせる傾向があると聞いたので心配になりました。赤ちゃんにはよくある姿勢でしょうか?妊娠中、出産時、1ヵ月検診時の異常は特にありませんでした。四肢は活発に動かし、泣いたり笑ったり喃語もしっかりあります。首はまだすわっていません。 |
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| 腹臥位で身体を反らせるということの本質は、何らかの原因で筋肉の緊張が高まっている状態が考えられます。それが脳性麻痺などの疾患があるための病的な状態なのか、正常範囲内なのかどうかということだろうと思います。 まず既往歴(出生時のエピソードを含む)、家族歴に問題がないか、特に頭囲、その他身長、体重など身体発育は正常か、粗大・微細運動など発達は正常かを確認します。この点については、おそらくご質問文からは正常と考えられます。 次にお母さんに確認していただきたいことがあります。おむつ交換、入浴、抱く、着せ替えなどに際して、いつも泣いて嫌がったり児の体が固く感じられませんか、清拭のためなどに手を開かせようとしてもいつも困難でいつも手を固く握っていませんか、上体を支えるといつも下肢を突っ張って立ってしまいませんか、下肢を交叉したり、バレエの足のような尖足になっていたり、足関節の背屈(足背を脛の方に曲げる)がしにくくありませんか。ポイントは、上記の決まった状況下ではいつも同じように固くなること(筋の緊張の亢進といいます)が見られることが、異常所見として捉えるためには必要です。例えば健常児でも、入浴の時たまたま機嫌が悪くて泣いてしまい、さらに機嫌が悪いと、体を固くしてのけぞって激しく泣くこともあるでしょう。でも健常児であれば、次の入浴ではそのようなことはないでしょうし、抱っこでいつも機嫌が悪く、体を固くしてしまうこともないでしょう。 そのようなことを主訴に受診される方は確かに多いのですが、異常が見つかる率はそれほど多くはなく、お母さんの取り越し苦労の場合が多いようです。受診された場合、私たちは神経学的診察において、(1)引き起こし反射で座骨が支点とならずに反ってしまい、身体が棒のように立ってしまう、(2)垂直抱きで、下肢が伸展・尖足位をとり、そのままピョンピョンさせると増強する、(3)背臥位水平抱きで反リ返ってしまうなどが認められれば、それを陽性所見として、さらに詳細な検査を進めることにしています。 お子さんの場合はよく笑うようですし、おそらく現在の状態(腹臥位で頭をそらせる)は正常発達過程の範疇(くせ)なのだと思います。例えば、仰臥位にすると反り返り、後頭部を支点として足で蹴ってブリッジの姿勢で移動する児がいます。背這いといいますが、この場合も他の異常が見られなければ、正常発達の中のバリエーションと考えられます。ただし上記質問項目に一つでも明らかに当てはまったり、今後見られるようになってきた場合は、必ず小児科を受診して下さい。 |
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