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目やにの事で。
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相談者/泣き虫ママ 担当相談員/上山先生(小児科医)
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| 初めまして。生後2ヶ月の子供なのですが、3月5日の夜から左目の方にだけ目やにが出るようになってきました。緑色の目やにも出たのですが何か病気なのでしょうか?。もう1つ,ミルク飲ませた後ゲップさせる為に背中叩いているんですが,15分位してもゲップが出ないときに吐こうとして苦しがってるのですが胃腸の方が悪いのでしょうか?。宜しくお願いします。 |
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| まず1つ目の質問からですが、とりあえず眼科を受診して下さい。 抗生剤の点眼薬を使用しても眼脂が継続するようであれば、その原因として圧倒的に多いのが、睫毛内反(逆さまつげ)と鼻涙管狭窄・閉鎖です。 前者については、赤ちゃんはほっぺがふっくらしており(皮下組織の過剰)、そのため睫毛(まつげ)が外に向かうのではなく、目の方に向かってしまうため角膜を刺激して症状を出してくるものです。日本の子供に多く、乳幼児の20〜50%にみられ、下眼瞼の内側部に多くみられます。成長とともに、眼瞼の形状が変化し、鼻根部が高くなり自然に治癒することが多いようです。 後者については、まず涙の流れる道筋から説明させていただきます。涙は目の上の涙腺から産生されており、瞬目に伴って目の表面を上から下へ流れ、異物などを洗い流すとともに、角膜上皮に酸素を与え、炭酸ガスその他の老廃物を受け取り、含まれるリゾチームにより感染防止作用も多少あるといわれています。用の済んだ涙は、上・下眼瞼の睫毛の生えている一番内側の涙点という小さな穴に流れ込み、涙小管、涙嚢を通り、さらに鼻涙管から鼻の中に排出されます(泣いた時、鼻水が多くなりますが、この涙のためです)。涙は開眼時に涙小管にたまり、それは閉眼時に涙嚢に移動し、あとは重力で鼻涙管を流下します。この涙点から鼻涙管までの涙道のどこかで通過障害があると(その中でも先天性の鼻涙管閉鎖が最も多いですが、後天的には鼻炎からの鼻粘膜の腫脹によるものも多い)、涙目になり、涙嚢に溜まった涙に感染を起こし(涙嚢炎)、眼脂が多くなります。人間の体では、液体が流れずに溜まったままだと、そこに感染を起こしてきますが、残尿のある女性が膀胱炎を起こし易いのと同じ原理です。涙道の狭窄・閉塞の場合は、ブジーで閉鎖部位を解除しますが、乳児ではその周囲の組織が脆弱なため、不慣れな眼科が行うと、新たな道筋を作ってしまうことになりかねないため、小児眼科を得意とするところで治療をぜひ受けて下さい。 次に2つ目の質問ですが、とりあえず経過をみて下さい。 赤ちゃんにげっぷをよくさせますが、加齢とともにそのような必要はなくなってきます。それは赤ちゃんでは胃内に多量の空気を溜めやすいからなのですが、それには3つの原因があります。1つは、よく泣く赤ちゃんでは啼泣と同時に空気をよく飲むからです。その場合は哺乳前に排気が必要になってきます。1つは、腸内ガスが上がってきてげっぷになることもあります。腸内細菌がまだ定着しておらず、ビフィズス菌の増殖が少なく、発酵性のガス産生細菌が多いと、腸内ガスが多くなり、胃の方へ逆行することがあるためです。この場合には、いつもお腹が張っていたり、臭いおならがよく出たりします。1つは、赤ちゃんは哺乳とともに空気をよく飲むからです。特にゴクッゴクッと音をたてて飲む赤ちゃんでは特にそうです。母乳哺育では、母親の乳首を舌で巻きついてペチャンコにして飲むため、口腔内は真空に近い状態となり、あまり空気を飲むことはありません。ただし母乳哺育でも、乳首がもともと扁平であったり、固く割れている場合やお乳の出方が多かったり、急に多くなる場合(射乳反射)などでは乳首をペチャンコにすることができないため、空気をよく飲むことになります。またミルクなどを哺乳瓶を使用して飲ませると、どうしても空気を飲みこみやすくなります。 哺乳後に真っ赤になっていきんだり、何となく苦しそうな表情を示す赤ちゃんがいます。赤ちゃんの体重増加がすごく良好な場合にこのような状況になることが多いようです。これは哺乳量が多いため、腹腔内圧が上昇するためと考えられていますが、これならそのまま経過をみていただいて結構だと思います。 哺乳後に苦しそうな表情をする赤ちゃんの中に、確かにげっぷが出せないでいる赤ちゃんがいるのも確かです。このように空気を多量に飲んでいるはずなのに何故か出てこない場合があります。ご質問はこのような状態と考えられます。赤ちゃんの胃袋を固定している靱帯がゆるいため、胃軸捻転が生じます。この場合によくみられる症状です。これは胃の長軸を軸として、胃体部の下の大彎というところが上部にまくれあがってしまった状態のことです。このようになると、極端な言い方をすれば、胃の中に2つの部屋ができた状態となり、奥の部屋に溜まった空気がなかなか出てこなくなります。この時ミルクもたくさん飲んでいると、多量のミルクに多量の空気が合わさり、お腹が張ってちょっと苦しそうになるわけです。胃を固定している靱帯が成長とともに成熟してくると、自然に治ってきますので、治療しなければいけないといったものではありません。 それではここで胃軸捻転がある場合のげっぷのさせ方を伝授しましょう。哺乳後まずうつぶせにして、胃底部に溜まったミルクを胃体部の方に持っていかせます。次にうつぶせの状態から右が下になるように横向きに寝かせ、ミルクは十二指腸の方へ流し、胃の奥の部屋に溜まった空気を胃底部・胃噴門部の方へ移動させます。この間は、背中をなでるかやさしく軽く叩いて下さい。このようにした後に、通常のように立て抱きにしてトントン背中を叩いてあげるとげっぷはよく出るようになるはずですので、ぜひ試してみて下さい。 |
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