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肺炎・気管支炎について
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相談者/あいちゃんママ 担当相談員/上山先生(小児科医)
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| 長女5歳が去年の10月に1回目の肺炎を起こし1週間の入院をしました。それから3回の気管支炎を繰り返し12月の末に2回目の肺炎を起こしまた1週間の入院をしてしまいました。今、定期的にレントゲンを取り検査をしていますが、まだ肺に白い部分がありなかなかとれなくて、すぐに風邪を引き咳がでます。あまり無理をせずに生活をさせているつもりなのですが、とにかく風邪を引きやすくてこまっています。どうしたらいいのでしょうか?次女2歳もお姉ちゃんの風邪をもらうのか年末から繰り返し気管支炎を繰り返しています。こんなに気管支炎を繰り返しても大丈夫なのでしょうか?よろしくお願い致します。 |
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| 小児科外来で一般的に見られる経過で、特別な稀な病気ではないと思います。診断はおそらく喘息性(喘息様)気管支炎でしょう。通常の風邪では夜間に比べて昼間の方が咳嗽が強いの対し、喘息性気管支炎では夜間や朝方に悪くなる傾向があり、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった音)を伴うことがあります。その症状が気管支喘息に似ていること、また将来気管支喘息に進展する割合は、一般人が6〜7%であるのに対し、この疾患では25%前後とやや高率である(逆にいえば、75%は喘息にならずに治ってしまうということですが)ことなどから「喘息性」気管支炎という言い方をします。両親や兄弟に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などのアレルギー性疾患があることが多いようです。反応性に気管支粘膜が痰を多量に作り出してしまうことがこの疾患の本質です。気管支の中の痰は人間にとっては用のないものですが、気管支に吸い込まれたウィルスはそれに粘着して気管支粘膜に侵入しやすくなり、吸い込まれた細菌は痰を培地に増殖し、2次感染が成立しやすくなります。そのようなことで、喘息性気管支炎の子供は風邪を引きやすくなり、風邪を引くことで今度は喘息性気管支炎が誘発されてきます。基本的には喘息性気管支炎では発熱しませんが、風邪では発熱することもあります。臨床的にはいつも風邪を引いているように見えますが、1ヶ月も2ヶ月もずっと風邪を引きっぱなしとうことはまずあり得ません(確かに、かかりつけの医師からも、風邪をずっと引いていると診断されていた、といったことをよく耳にしますが)。より具体的には、発熱・咳嗽・鼻汁などの症状があり風邪を引いた後に、咳嗽が治りそうで、よくなったと思うと咳嗽がまた強くなってくる、というようなことを繰り返すのが典型的です。咳嗽は昼間少なく元気ですが、夕方〜夜間〜朝方にかけて増悪するというパターンです。ただし、昼間に咳嗽が改善するように見えるのは、本質的に疾患が改善しているわけではありません。昼間は自律神経の中の交感神経が副交感神経に比べて優位になり、気管支が自然に拡張するため一見咳嗽が治まったようにみえるだけです。 肺炎で入院期間が1週間というのは、とても肺炎が軽い証拠です。2回入院したとしても、あまり気にされなくてよいでしょう。また喘息性気管支炎児の痰は粘調であり、気管支粘膜にべったりはりついていますので、痰が気管支に詰まり、その気管支以下の部位に空気が届かないようになり、部分的に肺がつぶれてしまうことがあります。レントゲンを撮ってみると、この部分が白く見え、無気肺と呼んでいます。無気肺の部位は空気が入らず換気が悪くなったり、肺血流量が減少する結果、感染の原因にもなります。 このような場合の治療法ですが、痰を排出することが最も大切なことです。まず医師から気管支拡張剤、喀痰溶解剤などを処方してもらいます。ほとんどの方がそうなのですが、ただ処方薬を飲んでいたのでは、薬の効果が半減してしまいます。気管支粘膜には線毛があり、口の方になびいています。この場合、手掌を手のひらで水をすくう様な恰好にして、手掌全体が背中にあたらないように、空気の球を手掌に抱えているようにして、スナップをきかせて背中をトントンしてあげると、気管支の中のべっとりした痰が線毛の上に乗り、ベルトコンベア式に口の方に運ばれていきます。これをタッピングといいますが、何にもまして大切なことです。これは咳嗽の少ない昼間にも行うことも必要です。また夜中に咳嗽が頻発し、泣き叫んでしまったり、布団の上に座り込んでしまう場合は、子供が息苦しいと感じていることもあり、抱き寄せ立て抱きにしてタッピングをしてあげましょう。立て抱きのままで眠らせる方が子供の呼吸が楽なことが多いでしょう。 このような場合、鼻や耳が悪いことがよくあります。鼻をよくかませるなどして空気を鼻に通すことがとても大切です。これに関連して少しでも心配なことがあればぜひ耳鼻科を受診して下さい。副鼻腔炎、滲出性中耳炎、アレルギー性鼻炎などが見つかることが多いようです。 |
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